遺品整理の現場ではどんなものが「貴重品」と判断されるの?
業者に遺品整理を依頼する場合、不用品の処分と同時に、故人が残した貴重品を探してくれることがほとんどです。現金のほかにも、残された家族にとって大切なものを見つけてもらえるかもしれません。そこで今回は、遺品整理でよく見つかる貴重品はどんなものがあるのかをはじめ、どういった遺品整理業者に依頼すべきかを詳しく解説していきます。
本当に多少のネコババは仕方ないことなのか
遺品整理の中で、故人が残した貴重品を発見した場合、ほとんどの業者がそれを依頼者に返却します。しかしながら、悲しいことに発見した貴重品をネコババしてしまうような悪徳業者があるのも事実です。
貴重品を勝手に持ち帰ることは、窃盗であり許される行為ではありません。「自分たちで探せなかったのだから仕方ない」とあきらめず、依頼する前にしっかりと業者の質を見定めましょう。多少料金が高くても、よい口コミや豊富な実績がある業者は、安心して依頼できるはずです。
また、担当者が親身に相談にのってくれるかどうかなども見極めのポイントになります。大切な貴重品をネコババしてしまうような悪徳業者には、引っかからないように気を付けたいものです。
現金以外にも貴重品と判断されることもある
遺品整理の現場では、現金以外にも貴重品と判断されるものがたくさんあります。どういったものがあるのか確認していきましょう。
金品・貴金属
貴重品の種類の1つとして、金品や貴金属があります。これらは、形見分けとして残された家族が引き継ぐこともできますし、「買取」してもらうことで現金化することもできる貴重品です。具体的には以下のようなものがあります。
現金・金庫・骨董品や美術品・商品券・銀行の預金通帳・実印や銀行印・宝石や宝飾品(時計、ネックレス、指輪、など)・趣味のコレクション(切手やコイン、フィギュア、など)
書類関係
書類関係も貴重品の1つです。親族間でトラブルが起きやすい貴重品であるため、見つけたら必ず保管しておきましょう。具体的には、以下のようなものがあります。
遺言書・土地の権利書・不動産に関する書類・生命保険証書・賃貸/リースの契約書・借金関係の書類・携帯電話/公共料金などの契約書・有価証券関係の書類・金融資産関係の書類
カード類
カード類もまた、貴重品の1つです。手続きなどで、故人が亡くなったことを証明する際にカード類が必要になります。
健康保険証・キャッシュカード・クレジットカード・マイナンバーカード
見つけたら報告してほしいものは伝えておくと◎
一般的な貴重品といえば、前述した「金品・貴金属」「書類関係」「カード類」などが挙げられますが、遺品の中には残されたご家族にとっての貴重品というものも存在します。たとえば、「故人が毎日つけていた日記」や「故人が大切にしていた思い出の写真」など、ご家族が手元に残しておきたいと思うものは、何でも貴重品になります。
基本的に、信頼できる業者であれば、故人の想いが詰まっていると思われる物品は、ご家族へ返却されるでしょう。しかし、中には人によって判断が異なるものもあるかもしれませんので、見つけたら報告してほしいものが事前に分かっている場合は、業者に伝えておくことをおすすめします。事前情報があれば、業者側も意識的に探すことができるので、発見につながりやすくなります。
誠実に遺品整理に向き合う業者に依頼しよう
一口に遺品整理といっても、依頼者によって求めているものはさまざまです。ただ単に貴重品を見つけ、不用品を処分していけばよいというものではありません。依頼者の要望にしっかりと耳を傾け、誠実に遺品整理に向き合っている業者であれば、ご家族が本当に求めているものを見落とすことはないでしょう。
まずは無料見積もりで見定める
多くの遺品整理業者が、無料相談や無料見積もりを行っています。まずは、相談・見積もりを依頼し、業者の質を見定めましょう。「話を親身に聞いてくれるか?」「質問に対する回答は丁寧か?」、「物を雑に扱っていないか?」など、見極めのポイントはたくさんあります。
少し料金が高くても、ここであれば安心して任せられると感じた業者を選ぶとよいでしょう。ただし、他社と比較して、あまりにもとび抜けて料金が高い場合には、不要なサービスが付いている可能性もあります。もう一度、見積内容についてしっかり確認してみてください。
今回は、遺品整理でよく見つかる貴重品や、依頼すべき遺品整理業者について解説してきました。代表的な貴重品といえば、金品や身分証、権利書などがありますが、故人の想いが詰まっているものも、ご家族にとっては貴重品となります。そういった想いに誠実に向き合ってくれる業者を選べば、きっと満足のいく遺品整理になるでしょう。まずは無料見積もりなどで、業者の質を見極め、後悔のないようにしてください。