神棚の処分はどうする?処分に困る神棚について
神棚を処分したいけど、そのまま処分するには気が引けると考えている人は多いのではないでしょうか。まるで神様を捨てるかのような、罰当たりな行為のように感じてしまい、処分に困るでしょう。実は適切な処理の方法があるのです。そこで今回は、神棚の処理の仕方について紹介します。
神棚はそのまま処分していいの?
神棚は、神聖な物として大切に扱われています。それゆえに、そもそも処分してよい物なのか迷うでしょう。
しかしながら、神棚は処分してもよいものなのです。適切な処理を施すためにも、まずは理解を深めておきましょう。
そもそも神棚とは
神棚とは小型の神社のような役割があり、神様をお招きする神具のひとつです。家内安全・商売繫盛・無病息災などの祈りを捧げるための場所になります。わざわざ神社に赴かなくても、お礼や祈りを捧げることのできる場所として存在しています。
取り換えるものである
実は、一度設置したら取り換えなくても済むようなものではありません。5~10年を目安に、買い替えることが推奨されているのです。
劣化して痛んでいたり、汚かったりするような環境に神様を祀っておくことは罰当たりになるといわれています。よって、綺麗な状態を保つことも大切なのです。
そのための方法として、古い物を取り換えて新しくするのもよいでしょう。
神棚を処分する方法と準備
神棚を処分する方法は、大きく分けると3つあります。それぞれ特徴があり、自分の生活スタイルによって適切な処理の方法を選ぶとよいでしょう。
とくに、処分する方法に決まりはありません。予算や暮らしている地域の情報を元に判断してください。
そして、処分する前にやっておくとよい準備がありますので、一緒に紹介します。
処分前の準備
神棚は神様が宿る場所でもあるため、何もせずに処分するのではなく、掃除をして綺麗にして、塩で清めておくのがマナーなのです。
一例を紹介しておきます。まず手と口を水で清めます。次に神棚に向かって礼をしてから綺麗なタオルで乾拭きします。
そして、邪気が寄り付かないように塩を振って清めたら処分前の準備は終わりです。
神社に持っていく
神社に持っていて、処分してもらう方法があります。なかには「御霊入れ」を施している場合があり、そのため神主により適した方法で納める必要があるのです。
主に神社で行ってくれることは3点です。ひとつ目は、今まで使用していた神棚を祈祷してくれます。ふたつ目は、お礼を返納することが可能です。お札の中に魂が宿っているといわれているため、自分で処理するのは忍びないと思う人もいるでしょう。
その点、神社ならば修行を積んだ神主が代わりに行ってくれるので安心です。そして3点目は、先ほどのお札をお焚き上げしてくれます。
神社にお願いすれば適した方法で処分してくれるため、心のつかえも感じずに気持ちよく手放すことができるでしょう。
廃棄処分する
自治体の決まりに従って処理することも可能です。処分の区部として「可燃ごみ」や「粗大ゴミ」に分けられます。それぞれ処分にかかる費用は、自治体によって違います。
相場として500円~1000円程です。近くに神社や利用できる業者がない場合には、最適な処分方法となるでしょう。
専門業者に頼む
専門的に処分してくれる業者にお願いする方法もあります。たとえば、神棚の販売業者が回収や処分を受け持ってくれるのです。なかには回収後に祈祷まで施してくれるところもあり、神社と同様の方法で処分してくれる業者もあります。
古い神棚を新しく買い替えたいと考えている人には、適切な処分方法といえるでしょう。
神棚を処分する際の注意点とは
神棚を処分する際に、意外と見落とされがちなことが3つあります。適切に処分を進めるためにも、注意点も把握しておきましょう。
魂入れされているか確認する
一般的に、神棚は魂が宿っていないとされています。しかしながら、任意で神主に魂入れを施してもらうことができます。そのため、施されていないのか注意する必要があります。
もし魂入れをしていた場合は神社で適切に処分してもらうようにしましょう。
設置場所
神棚の種類によっては、高い場所に設置されていたり、壁に貼り付けられていたりする場合があるでしょう。
簡単に外せないような設置の仕方をされていたら、自分で取り外そうとせずに業者に依頼するのがよいでしょう。
たとえば、壁に貼り付けられている物を無理に外そうとすれば、壁の破損に繋がることもあるからです。また、高い場所にある神棚を外そうとして無理な体制となり、落下する危険だってありえます。
したがって自分では外せないような時は注意が必要です。
費用がかかる
神棚を代わりに処分してもらうため、手数料が発生する点には注意が必要です。そのため、事前にどのくらいの料金がかかるのか把握しておくことが大切になります。
思いもしないくらい費用がかかれば、生活にも負担を与えることでしょう。自分が許容できる範囲以内で処分できる方法を選ぶのも重要なのです。
まとめ
本記事では神棚の処分する方法や注意点を紹介してきました。まず神棚を処分する前に準備として、なるべく綺麗にしてから塩で清めておくことが大切です。処分方法については、大きく分けると「神社に依頼する・廃棄処分する・専門業者に頼む」の3つになります。自分の都合に合わせて選ぶとよいでしょう。また、処分する際は「魂入れ・設置場所・費用」の3つの注意点も忘れないようにしてください。