遺品整理で処分したものはどこに行くの?
遺品整理の際、手放すと決めたものは、どのように処分すればよいのでしょう。自分たちですべての遺品を整理・処分するには、膨大な時間と労力が掛かるため、遺品整理業者に依頼するという方も多いはずです。そこで今回は、業者に依頼した場合の遺品の処分方法や、遺品の買取などについて解説していきたいと思いるため、参考にしてみてください。
遺品の処分方法
遺品を的確に処分しようと思うのであれば、やはり遺品整理業者に依頼するのが一番といえるでしょう。遺品整理業者は、効率よく貴重品と不用品に分けるプロならではのノウハウを持っており、滞りなく整理が進みます。
また、はじめての遺品整理で、何をどうしたらよいのか分からないといった場合でも、作業方法の提案から、形見分けや相続に関してのアドバイスまでしてくれるので安心です。中には、以下のようなサービスを行う遺品整理業者もあるので、自分たちの要望や状況に合った業者を探してみるとよいでしょう。
・遺品の供養
・役所や保険などの各種手続き代行
・遺品の買取
業者に依頼しない場合はどう処分する?
業者に依頼しない場合は、自分たちでコツコツと整理作業を進めていくしかありません。「手元に残しておくもの」「買取してもらうもの」「捨ててしまうもの」の3つのカテゴリーに分けていきましょう。
・手元に残しておくもの:形見としてそのまま保管したり、リメイクして活用したりするという手もあります。
・買取してもらうもの:リサイクルショップやネットオークションで売却できます。ブランド品や着物、趣味のコレクション(切手やプラモデルなど)は、専門の買取業者に持っていくと、一般的なリサイクルショップと比べて、高く買い取ってもらえることがあります。
・捨ててしまうもの:自治体のゴミに出す場合は、「一般ごみ」や「粗大ごみ」など、ルールに従って出しましょう。民間のゴミ回収業者に依頼すれば、特殊品を除いてまとめて持って行ってくれる場合があります。
どんな遺品が売れるの?
遺品整理をしていく中で、「これは買い取ってもらえるのか?」と思うような遺品もあるかもしれません。ここでは、どのような遺品が売れるのかを具体的にご紹介していきます。高額で取引されている意外なものもあるので、知らずに捨ててしまったということがないように気を付けましょう。
高価買取が期待できるもの
・ブランド高級時計:ロレックス、オメガ、カルティエ、シャネル、セイコーなど
・貴金属:カルティエなどの一流ブランドの指輪、ネックレスなど
・将棋盤/囲碁盤:状態により、かなりの高値が付く
・着物:着物買取専門店に出すと高値が付く可能性あり
・ゴルフ用品:買取金額は、ブランド、材質(木製は高値)、状態による
・酒:とくに洋酒、日本酒の年代物は高値が付く
・パソコン:Apple社のパソコンが人気
・古書/書籍:価格にばらつきがあり
・美術品/骨董品:本物であれば高額
・家具/食器のヴィンテージ品:状態により買取価格が変動
状態により意外と高額で買取してもらえるもの
・フィギュア/プラモデル:10万円程度で取引されるものもあり
・記念品/限定品:絶版の漫画、昔のレコードやCDなど
・切手:発行数の少ないプレミアム切手など
・アイドルやアーティストのグッズ:コレクターの中で価値のついている物
海外リユースを行う遺品整理業者もある
遺品の新しい処分方法として、「海外リユース」を行っている業者もあります。「海外リユース」とは、日本国内で需要がない中古品を国外に輸出して、海外の方に再利用してもらうという取り組みです。
日本は、新品の品物が安く買えるため、中古品の需要が低くなってしまいますが、海外では、まだまだ中古品の需要が高いといえます。とくに、日本製はしっかりした造りの物が多く、海外ではとても喜ばれています。
遺品をゴミにしない取り組み
日本ではゴミになってしまう遺品も、国外に輸出することによって再利用してもらえます。大切な故人の思い出が詰まった遺品をゴミにすることなく活用できるのであれば、これほど嬉しいことはありません。ご家族も罪悪感なく遺品を手放せるのではないでしょうか。
お財布や地球に優しい取り組み
日本では需要がない遺品でも、「海外リユース」用に買取や無料引き取りをしてもらえる可能性があるため、値引きが期待できます。また、遺品をゴミにすることなく再利用することで、地球にも優しい取り組みといえます。
今回は、遺品の処分方法や、遺品の買取などについて、詳しく解説してきました。遺品整理で、処分すると決まったものは、「遺品整理業者に引き取ってもらう」や「リサイクルショップなどに買い取ってもらう」、「ゴミに出す」などが一般的です。故人が使用していたものをなるべくゴミにしたくないという場合は、「海外リユース」を行っている業者に依頼するのも遺品整理の手段の1つかもしれません。ぜひ、参考にしてみてください。