自力で遺品整理を行う手順とは?必要なものや注意点もチェック!
大切な家族や親族が亡くなった際、残された遺族は故人の遺品整理を行う必要があります。しかし、自力で遺品整理をしようと考えていても、何から手をつけたらいいのかわからないという方も少なくありません。そこで本記事では、自力で遺品整理を行う手順、必要なものや注意点について解説します。
自力で遺品整理を行う際に用意するべきもの
遺品整理には自力で行う方法と、業者に依頼する方法の2つのパターンがあります。業者に遺品整理を依頼することは、スピーディかつスムーズに遺品整理を完了できる点がメリットです。しかし、高額な費用が必要であることや大切な故人の遺品は自力で整理したいという方も一定数いるため、自力で遺品整理を進める方も少なくありません。
しかし、遺品整理は人生で何度も経験することではありません。そのため、何から始めたらいいのか分からないという方がほとんどではないでしょうか。そこで、自力で遺品整理を行う際に用意すべきものについて紹介します。
まず、準備が必要なものとして、服装とモノの2つに大別できます。服装は、動きやすく汚れても問題のない服を着用します。さらに、軍手とマスク、厚手の靴下、スリッパを着用しておくことをおすすめします。なぜなら、遺品整理は家具・家電の片づけをはじめ、生活ごみや生ごみ、水回りの清掃なども必要であり、汚れることが想定されるからです。そのため、怪我や事故のないよう、身を守ることのできる服装で行うことが大切なのです。
そして、モノではゴミ袋やガムテープ、段ボール、ハサミ・カッターナイフ、油性マジックを準備します。まず、ゴミ袋は自治体の指定の袋があるかどうかを確認します。さらに、ゴミの分別も自治体の指定通りに行う必要があるため、事前に確認しておくとスムーズに処理をすすめていくことができます。
また、引き取るモノや売りに出すモノを一旦しまっておく箱として段ボールの準備も必要です。ダンボールは大きすぎると破れてしまったり、重すぎて運べなくなってしまったりするため、120サイズのものを中心に手配することをおすすめします。
自力で遺品整理を行う手順
どんなに準備物が揃っていても、遺品整理の手順を間違えてしまうとスムーズに作業を完了させることができません。そこで、遺品整理の手順について4つのステップで紹介します。
まず、1つ目のステップとして、スケジュールを決定します。なぜなら、スケジュールを立てずに遺品整理を開始してしまうと、作業効率を悪化させてしまうからです。そこで、終わらせる日程と具体的な作業工程を決めてから作業に取りかかることが重要です。
2つ目のステップは、不要なものと必要なものを分別することです。そして、不要なものと必要なものの分別が完了したら、不要なものの中で、捨てるものとリサイクルするものに分別します。1つ1つのステップごとに作業を進めていくことで、どのような作業をしているのかが明確になります。
次に3つ目のステップは、捨てるものの処分方法を決めるという作業です。たとえば、自治体の指定している収集所へ持ち込んで処分してもらう、リサイクル業者に依頼して引き取ってもらうなどの方法があります。
そして、4つ目のステップは、遺品の分配です。分配方法として、資産価値のある遺品は平等に分配することが一般的です。
自力で遺品整理を行う際の注意点
遺品整理を行う際、注意点を理解して進めておかないと思わぬトラブルになる恐れがあります。そこで、遺品整理での注意点についていくつかポイントを紹介します。
まず、近隣住民への配慮を徹底するということです。遺品整理を行っている際、騒音によって近隣住民からクレームになるケースが多くあります。そこで、近隣住民の方に事前に挨拶を行う、遺品整理の時間帯を考えるなどの配慮が必要です。
次に、自力で遺品整理を行うことは想像以上に大変であるということも注意点の一つです。遺品整理は、処理しなければならないものの量が多いと肉体的に大きな負担がかかることはもちろん、故人の遺品を整理することは想像以上に精神的負担が大きいものです。そのため、時間にゆとりをもって遺品整理に取り掛かることをおすすめします。
最後の注意点は、大切な遺品を間違えて捨ててしまう可能性があるということです。とくに複数人で遺品整理を行う場合は、誰かが誤って大切な書類や思い出の品を捨ててしまうケースがあります。絶対に捨ててはいけないものがある場合は、作業を開始する前に全員に共有しておくことでトラブルの防止につながります。
自力で行うのが難しい場合は専門業者に相談を!
自力で遺品整理を始めてみたけれど、想像以上に肉体的・精神的負担が大きく作業を進められていないという方も少なくありません。その場合は無理せずに専門業者に相談することが大切です。遺品整理業者は、遺品整理のプロとして故人の大切な遺品を丁寧に扱いつつ、作業を進めてくれるという特徴があります。
さらに、遺品の分別はもちろん、不用品の引き取りや買取まで対応してもらえるケースがほとんどです。そのため、遺品整理が終わらずに悩んでいる方は、まず専門業者に相談してみることをおすすめします。
遺品整理を自力で行う場合は、事前に入念な準備をしておくことに加え、作業工程についても考えた上で作業に取り掛かることが大切です。一方、何も準備を行わないまま作業に取り掛かってしまうと、作業効率を悪化させていつまでも遺品整理が終わらないという事態になりかねません。また、遺品整理は想像以上に肉体的・精神的負担がかかるため、自力で行うことが難しいと感じた場合は、専門業者に相談することも手段の一つです。